第一章

かみさま

“かみさま”と呼ばれる存在がもしも存在するなら、かみさまは分相応のしあわせをお与えなさるかたに違いない。

いま、雅くんと暮らせるしあわせ――。

雅くんが作るオムライスをあたりまえみたいに食べられるしあわせ――。

こんなしあわせがあってもいいのかな、とときどきこわくなってしまう。

貧乏でもかまわない。

貧乏でも構わないから、雅くんとあたりまえみたいに暮らせるしあわせがどうか、どうか続きますようにと。

かみさま。

このしあわせを壊さないでください。

壊さず、守ってください。